2015年7月11日土曜日

格ゲーとガンダム


 食らってる最中、暇なので撮りました



最近になって、格ゲーをはじめた。
ガンダムに対してあまり身が入らなくなったので、何か対戦要素があるものを他にやってみようと思ったからだ。
北斗の拳をはじめてみた。ニコ厨御用達の。
クソ要素の押し付け合いというところがいい。攻めがシステム上強いところがいい。ガンダムに似た部分がある。
一応説明しておくと、北斗の拳はバグを利用した連続即死技が前提のゲームだ。
上手な相手にゲージがある状態で一回殴られたら、 画像のように死ぬまで殴られるのを覚悟しなければならない。
そしてコンボ中にゲージが回収できるので、次のラウンドも一度触られたら死んでしまう・・・という、一度押し込んだほうに追い風の吹くゲームだ。


だから、ぜんぜん勝てないけどね。8年だかそのくらい稼動しているゲームをいまさらノコノコ始めても勝てないのはわかっていたので、その辺は割り切っている。
弱いやつが弱いキャラを使うことほど見苦しいことはないと思うので、強キャラであるトキ一択でやっているが、それでも本当にどうにもならない。
あとコンボがとても難しい。すかしコンとかの比ではない。
降りナギ断迅が出せないので、ドリブルに行けない。マスターのNサブ横派生>Nサブ横派生は安定するが、そんなものは何の役にも立たないレベルだ。


 まぁそれはいい。格ゲーで勝てませんって愚痴を言いたいのではない。
ガンダムと格ゲーでは、同じ対戦ゲームであるにも関わらず、感じることが間逆なので面白いと重い、少し文章にしてみようと思った。


まず、格ゲーをはじめて驚いたのが、格ゲーだと負けてもイラつかないことだ。これは何でだろうか。
思い当たる点が二つある。

まず一つめは、自分の身の程が前もって分かっているからだ。

対戦ゲーでマトモに勝負の土俵に立つことがどれほど困難かは、既に分かっている。
そしてコンボの重要さを考えると、ドリブルが出来ないレベルで勝とうとするのは無謀なことだとわかっているから、負けても「まぁそうだろうな、即死にいけない分余計に読み勝たないといけないからな、それに相手のほうがたくさん読みの経験をしてるんだから、負けるわな」と思ってしまう。
決して負けて悔しくないわけではない。そして勝ちたくないわけでもないが、勝つために必要なものを手に入れずに勝とうとするほどバカな事はないと思う。
なので、今は負けてでも読み合いの経験を積むときだと思っている。

・・・ここまで書いてちょっと思ったが、俺のこの考えはガンダムで言うところの「負けてヘラヘラしている自称エンジョイ勢」と同じなのだろうか?
負けて機体が悪いとか、相手が悪いとか言い訳してヘラヘラしている奴らと同じように、対面の相手から見られているのだろか、と思う。
まあトキを使っているのだからキャラを言い訳にはできないけれど。
別にゲームなんだから自分が気持ちよくなれればいいじゃん、という意見もあるかも知れないけど、対戦ゲーなのだから、対面に人がいることを意識していきたい。勝負してくれることに感謝したい。
そして、対面の人に見苦しいと思われたくない、と思っている。自分が弱いなら尚更。

うーん、どうなんだろう。自分がどう見えるかってのは近いようですごい遠いところにあるね。

そして二つめ。これは皆わかると思うけど、格ゲーは全て自分の責任だということ。

格ゲーとガンダムの決定的な差だと思う。

ガンダムは余程レベルの差がない限り、自分ひとりの力で勝てるものではない
それは負けるときも全て自分が悪いわけではないということでもあるのだけれども、そこは人間である。
勝ったときは自分のおかげ、負けたときは味方のせいと考えがちだ。
負けたくない試合ならば、尚更。
いや、確かに味方が悪いときもある。味方の2倍働いても勝てないときはマジでイラつく。
カードを買って秋葉の初心者台に入ったことがあるが、俺は12連勝したにも関わらずイライラしていた。通信は一度も返さなかった。 こいつら脳ついてねーんだろうな、生きてて幸せだろうなとか思っていた。

ただ、多分そうじゃないこともある。全ての状況で最善を尽くせている試合なんて、今までに1度か2度あるかないかだと思う。いや、そんなことは今までに1度もなかったのかもしれない。
感情に流されて、見つめなければいけない事を取りこぼしてしまっていることもきっとあるんだろうな、と最近思う。

格ゲーだと、そういう部分の逃げ場がない。
キャラ性能や相性、レバーやボタンのせいにしなければ、後は全て自分の責任だ。
勝つのも負けるのも、すべて自分の取った行動の結果だ。
否応なく事実を突きつけられるから、受け止めざるを得ない。

自分が弱いと思っていることと、システムが決定的に違うこと。
どっちが大きいのかは、今は分からないけれども、シャッフルでジオングを使って負けたら相手のことを睨み付けていたあの頃よりも、勝負ということに向き合えていると思う。

その結果自分が強くなるのか弱くなるのか分からないけれど、こういうことをぼんやり考えている時間は嫌いではない。
3秒で終わる2ラウンド目の事を考えながら、ゆっくりと、こういう事を考える。
悪くない、と思う。

それだけの話です。



P.S. 誰か都内、埼玉、千葉で北斗の拳やってる方いたら稽古つけてください…