2015年11月21日土曜日

ガンダムの話 あったまること、自分の中の獣と付き合うということ


こんばんは

あったまる って言葉、だんだんゲーセン文化の外にも広まってきた感じがしますけど、どうなんすかね?
元々は鉄拳の言葉らしいですが
一応解説しておくと、ストーブとかコタツのあったまるじゃなくて「頭にくる」とか「ムカついて熱くなる」みたいな意味です

ガンダムやる気なくて北斗と麻雀しかやってなかったんですけど、先日ひさしぶりにガンダムをしました
体面がいるだけでありがたいという時間に行って、まぁ有難いことに人はいたんですけど、多分身内だけでやってるタイプの集団だったんで、多分対戦は続かないんじゃないかなって感じがしてました

連れの子に「これ多分入っても一回で枯れるやつだと思うよ。」って言いましたがそれでもいいって言うのでやりました

乱入するときにそのグループに「入っていいですか?」って聞いたんですが、「いいよ」ってタメ口で言われたんで若干ひっかかりましたが、まぁそこまでは何とも思いませんでした

んでまぁ勝って、予想通り一回で枯れたんですけど、負けた瞬間に相手が「あーつまんね。」って捨て台詞を吐いて帰ったんですね
その場では年下の連れがいたので、「あぁ言われてももう何とも思わんなぁ、俺も年を取ったんよ。」って言いましたが、実際はそんなこともなく、腹の底ではドス黒いものが渦巻いていました

それを言われた瞬間に頭がフル回転して、どう語れば、どういう口調にすれば、どういう姿勢にすれば、どこを見れば相手が傷つくか、ということをずっと考えていました

視線を相手の目から逸らさず、パーソナルスペースに立って声はいつもより低くし、あごを引いてゆっくりとニヤつきながら
「わかる!そんな工夫のない見え見えのプレイしかできないんじゃつまんないよな!
負けるとつまんないからねぇ、つまんねー奴に負けたまま帰って二倍つまんないね、じゃあね!」

その言葉を吐き出しそうになった自分が見えて、自分に言い聞かすように「俺も年を取ったんよ」と連れの子に語りかけていました


キカイダーみたいに俺の中で二つの人格が

こんなガキ共に付き合ってどうなる、お前がそれを吐いたところでバカ同士煽りの無限ループだぞ、言葉はそんな事のためにあるんじゃないぞ、お前はそれを分かっているんだから隣の奴と語り合うために言葉を使え

という言葉と

人がどう受け取るかも考えられず無責任に言葉を吐く奴なんて傷付けてもかまわない、バカどもにそれを分からせてやれ、お前はやられたらやり返してきただろう

という言葉をぶつけあっているようでした
俺にもそういう時期があったというのに、他人を怖がっていた時期があったというのに、意味もなく他人を煽っていた時期があったというのに

理性の面では前者を取ればいいということは勿論わかっていても、「つまんね」という言葉を反芻する度に、俺の中の獣が叫びだしそうになっていて、時間が経つのをただただ耐えていました

結局、我慢できたんですけどね

けど今このブログを書いている瞬間にも「言っても良かったんじゃないのか?」と思っています


こういう事を考えるようになったのは少し前に、自分より遥かに年上であろう人にバカみたいな煽り方をされて
大人でもこういう奴はいるんだ、こいつらと議論することは一生できないだろう、仮に俺が煽り返したらこいつは俺の言葉の意味を拾うことなく再び煽ってくるだろう、ガキ同士で無限ループをしても意味がない、俺は気付いたのだからここから抜け出さなければ…
と思ったからです

確かに理屈の上ではわかっている、だが感情が顔を出してしまう、うぉオん俺はまるで狼男だ、満月にシャウトしろ
とどこかで俺の中の獣が叫んでいます

ただ俺はその獣を理性で抑えようとしている、抑えたい、いや抑えなければいけないと感じている

んー、俺が言いたいのはそうじゃなくて、何て言うか…

それは良くない事だからしない、と遮断することは簡単なんだけど、それは自分と対話する事ではないと思っていて、自分の中にそういう獣が住み着いていることを自覚していながら、その獣を追い出すことなく最善の選択肢を選べるようになりたい、そうならないといけないと思っている

獣の言い分も正しい部分はあるわけで、た 単にだ感覚を遮断して“オトナ”な事を言っていると、どこかで自分を見失う場面が来るような気がしているので、獣を銃殺することができないのです


歳を取ると分からなかったことが分かるようになってきます
親や先生のいう事は7割くらい正しいということ、そして綺麗事もだいたい正しいということ



ラブ&ピース、対面を煽るより隣の人に愛を注ぎたい




だからね、俺が何も言わないで細い目をしてタバコ吸ってるときは褒めてくれてもいいんですよ?




以上です、それじゃあまた

0 件のコメント:

コメントを投稿