2014年9月12日金曜日

「出会い厨」について

「出会い厨」という言葉がある。
割とインターネットで浸透している言葉で、ツイッターmixiなどのSNSを利用している人なら、8割以上の人が意味を知っている言葉だと思う。
いまさら意味を確認する必要もないかもしれないが、一応おさらいしよう。


恋愛や性行為の対象を見つけるなど「出会い」目的だけで、他人と交流できる「健全な」ウェブサービス等に参加する人に対する蔑称

はてなキーワード出会い厨」より

つまり、ネットで出会いを探そうとする者を“出会い厨”と呼ぶわけだ。
蔑称、と書いてある通り、“出会い厨”は嫌われ、迫害される存在であるようだ。
実際にツイッターmixiなどでは、女性の自己紹介などに「出会い目的のフォロー(マイミク)お断り」といった文面が入っている場合が多い。
また“出会い厨”は女性から防衛されるだけではなく、男たちからも蔑まれ、ネタや攻撃の対象になっている。

キモイ出会い厨がふられるまでをさくっとまとめてみた - Togetter

出会い厨かるた - Togetter


・・・


・・・


ファック!ファック!ファック!ファックだ!死ね!


な~~~にが「キモい出会い厨」じゃ!女に興味がないフリをしながらアニメキャラを「嫁」とか言ってるやつらの方が二兆倍気持ち悪いわ!

本当に腹が立つ。なぜ出会い厨が「バカ」で、出会いを試みないものが「それ以外」というようなカテゴライズになっているのか。
いやまあ、現実で出会いが十分足りているものがネットで必死になっている男を嘲笑うのは、まあある程度は仕方ない。事実、彼らは女性との接点という面では出会い厨より上なのだから。
しかし、出会い厨と同じ「持たざるもの」が彼らと同じ輪に加わって出会い厨をバカにしているのが気に食わない。虫唾が走る。
お前らが出会い厨をバカにする文面を書き込む携帯の下で、熱いものが息づいているのを俺は知っている。
草食獣のフリをするな。自分が踏み越える勇気がないことを、自分が賢いことにすり変えるな。ファックだ!死ね!

怒りばかりを書いていても仕方がないので、少しまじめに考えよう。
おそらく、出会い厨行為を行うものは、現実に女性と触れ合うコミュニティを持っていないのだろう。
そして、「インターネットをまともに触れる年齢で女性と触れ合うコミュニティを持っていない」ことは、「女性とのコミュニケーションをまともに取れない」こととイコールになる可能性が高くなる。
そういった人間が駆け引きや見栄えを考えず行動してしまい、滑稽に見えてしまうのだろう。
ネタとして面白いものが拡散されて、出会い厨=バカで滑稽なもの、というイメージがついてしまったというのも否定できない。
しかし、出会い厨=100%悪 というわけでもないと自分は思う。
インターネットによってつながるはずのなかった人間が繋がり、いい関係になるということは別に悪いことでも何でもない。
そもそも出会いの一形態を否定するということは、私たちの存在の一部を否定するようなものだ。男女の出会いがなければ、私たちの存在はなかったのだ。
君は仲のいい友人に「あいつの両親はメル友掲示板で出会ったから」という理由で、絶縁状を叩き付けるのか?
「ユー・ガット・メール」という1998年公開の映画がある。これも名前も知らない男女がインターネットで出会い、お互い惹かれて行くという映画だが、この映画を見た後も君は出会い厨を否定できるか?
もし、自分の親が文通で出会っていたら?メル友も文通も大して変わらないのではないか?
少し考えればよくわからなくなるものを、脊髄反射で否定しないでいただきたい。

ここまで書いたが、俺はいわゆる「出会い厨行為」をしたことがない。
やりもせずに語るのはどうかと思うが、少し思ったので書いてみた。
これから、駆け引きを知らない者が出会い厨をすることについてもう少し考えてみたい。
出会い厨に使える、一般化されたマニュアルのようなものがあれば、彼らは救われるのではないか?
時間ができたら、出会い厨に関するデータを取って、いろいろと分析をしてみたい。
とりあえず今日はここまで。

0 件のコメント:

コメントを投稿