2014年9月12日金曜日

オタクのネットナンパを通してコミュニケーションを考えるということ

僕はmixiネカマをしている。
別に、人をたぶらかしたくて、ネカマをしているわけではない。
他の人から自分が特定されないようにネカマをしている。
身内ネタの楽しさは、今さら語ることもないだろう。
mixi上で知り合いを見つけてマイミクをしたら、わけのわからないネタで勝手に盛り上がっていた。そんな思いを相手にさせないように、直接教えた人以外はわからないような、オタク女性風のプロフィールにしている。
なんかアニメの名前を羅列して、○○さんへの愛で生きてますみたいな...

ところで、こういうプロフィールにしていると、割と“出会い厨”からのメッセージやマイミク申請が来るのだ。
そして彼らの送るメッセージは、不気味なほど似通っている。

思い出して書くと、だいたいこんな感じだ。



「突然のメール申し訳ございません(>_<)

僕もアニメ好きなんでよかったら仲良くしてくれませんか(^-^)

僕は○○(アニメタイトル)、××、△△、◎◎が好きです(o^^o)

アニメ語れる友達がなかなかいないんです(;_;)

お話してみたいのでお返事いただけたら嬉しいです(^o^)」

...はいっ!って感じ。

だいたいこんな感じだ。句読点代わりの顔文字と、自分の見た(好きなアニメ)の羅列。

暗澹たる気持ちになる。コミュニケーションとはこういうことなのか。やめてくれ。

物腰は丁寧だが、何か違和感を感じる。何だろうか。

これは恐らく、「コミュニケーションに対する誠実さ」がないからだろう。
どういうことか。
コミュニケーションとは相手ありきで成り立つものである。しかし彼らのメッセージからは、相手に対する興味が伝わってこない。
「俺も彼女欲しいな~ だからmixiオタクの女探しちゃおw」
くらいの事しか考えていないのだろう。
彼らは結局、「彼女持ちの自分」という幻想と対話しているだけに過ぎない。
つまり、相手に対する興味のないままコミュニケーションを取ろうとしているのだ。
これは相手とコミュニケーションに対する侮辱である。女性が出会い厨ウザイと言うのも頷ける。
こうやって失礼なコミュニケーションを取っていると、断られる。
そして彼らは本当の目的に気付かないまま、それを改善しようとする。結局、独り相撲のクオリティを上げることで改善しようとする。
答えのない空間をさまよえばさまようほど、彼らのネットナンパは滑稽になり、拒否されてゆくのだ。

ここまで言えば、どうすればいいかわかるだろう。

相手がいることを想像するのだ。そして相手に興味を持つこと。それに尽きる。


もっと具体的なアドバイスがあると思った人。この文章の意味するところを、もっとよく考えて見てほしい。
単に小手先のテクニックを身につけるだけでは、童貞の男が加藤鷹の言葉をドヤ顔で語っているのと同じなのだ。

今日はここまでにします。読んでくれてありがとうございました。

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